ニセコ町が開発規制強化  基本構想段階において住民と意見交換が義務化

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【ニセコ】後志管内ニセコ町は5日、リゾートを含む町内での開発規制を強化する町景観条例の改正案を町議会に提出した。事業者が開発の基本構想段階から住民と意見交換することを義務化する。町によると、こうした規制は道内では珍しいという。数値規制はあえて設けず住民との議論を重視することで、複雑化したニセコでの開発行為に対応する。
 14日に可決される見込みで、成立すれば10月1日から施行する。

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ニセコ町の町民アンケートの結果、この町の課題は環境の保全であることが明らかになっている。従来は形式的に住民説明会を行い、その場をすり抜けることができれば、あとで設計を変更するなどの行為も見られた。ニセコの美しい景色を愛してやまない町民と、投資のリターンのことだけ考えている投資家とは水と油の関係である。

町での規制は色々とあるが、結局のところ土地の所有権を持ってい、てルールに沿っていれば、地域住民が好まない、もしくは嫌がる開発であっても止めることは出来なかった。その結果「利益」だけを考えていて、地域の暮らしを理解していない業者は除雪のことなど様々な問題を引き起こした。

今回の開発規制強化は、早い段階から地域住民との話し合いが始まることにより、相互の理解が深まることが予想される。残すべきものと変えていくべきところ。町の発展と景観の保持。「不動産の町」ニセコの大きな課題である。お金だけではなく、ニセコの自然や地域住民との調和を重んじてくれる開発会社が増えてくれることを願うばかりです。

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