道内公示地価 8年連続で上昇 住宅地上昇率は富良野が全国1位

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国土交通省は26日、今年1月1日時点の公示地価を発表した。道内の商業・住宅・工業の全用途平均はプラス4.6%で、8年連続で上昇した。変動率は前年の6.8%に次ぎ、2000年以降で2番目に高い水準だった。住宅地の上昇率は、外国人向けのリゾート開発が進む富良野市北の峰町がプラス27.9%で全国1位だった。

ニセコ不動産会社CEOの視点

近年、ニセコでよく聞く言葉で「オーバーツーリズム」がある。適切な観光規制がされないまま、開発が進み宿泊施設が必要以上に増える。開発業者としては、「宿泊需要に部屋数が足りていない」という理由で建物を建てる。当然、スキー場は混み、パウダーは昼前になくなってしまう。1月、2月のシーズンには世界中から観光客が訪れる。短期の間に人が一気に押し寄せるから人材も足りなくなる。「ニセコの飲食費は海外より安い」それにより地元の人にとって高過ぎる価格の、サービスの質の悪いレストランでも予約がとれなくなる。

1月、2月が終われば観光客は去っていく。町は閑散とし、人は解雇される。高い価格のレストランは地元の人に利用されず、店を閉めることになる。温泉の値段も上がり、食べ物の値段やレストランも上がる。一体、誰のための町づくりなんだろう?そんな疑問を持つニセコローカルも多い。

そういった「商業的」なニセコではなく、地元の人々と交流しながら「ローカルプライス」で楽しめる富良野に注目があつまるのは必然であろう。土地もニセコに比べれば安い。名峰大雪山のおひざ元の富良野。サラサラした質感の「盆地パウダー」を売りにますますプロモーションを高めていくだろう。また、富良野はラベンダーもあり「北海道らしい風景」がそこにある。ニセコの弱みでもある通年リゾートが、富良野では可能。

北海道には素晴らしい山がたくさんある。商業的なニセコ。北海道らしい富良野。それぞれに魅力がある。この素晴らしいパウダーという自然の恵みは、どこでも活かすことができる。様々な形態で北海道の魅力を海外に発信し、この美しい島が自然と調和しながら発展していくことを願う。

標準地・基準地検索システム~国土交通省地価公示・都道府県地価調査~ <検索地域選択(都道府県)> (mlit.go.jp)